サベリー®の科学

サベリー®の科学

アムラの果実には、ペドゥンクラジンやプニグルコニンに加え、加水分解性の低分子タンニンであるエンブリカニンA・エンブリカニンBが含まれるとされてきました。また、水抽出物は微量のβ-グルコガリンやその他のムチン酸ガレート、多量のビタミンCを含んでいることも報告されてきました。

2006年、ScartezziniらはHPLC-DADを用いてアムラ果実中にアスコルビン酸が多量に存在することを示し、抗酸化力の高さは主にこのことに起因すると報告しました。
次いで2007年、Raghuらは比色検出を用いてアムラ果実中のアスコルビン酸含有量の評価を行い、生のアムラ果実には34-38mgのアスコルビン酸が存在することを報告しました。
しかし、アムラ果実中のアスコルビン酸量については疑義も多く、長年に渡って議論が続けられてきました。

一方、サビンサコーポレーションの研究チームが開発した新しいHPLCメソッドによる分析の結果、水抽出物から得られたエンブリカニンAはβ-グルコガリン、エンブリカニンBとされてきた物質はムチン酸1,4-ラクトン-5-O-ガレートであることが明らかになりました。そこで、サミ/サビンサグループでは、アムラ抽出物を製品化するにあたり、これらの物質を指標とすることがその抗酸化力を担保するうえで最も効果的であると考えました。

さらに、アスコルビン酸のピークに相当すると考えられてきた画分をPrep-HPLC,NMRで分析したところ、アスコルビン酸以外の化合物が豊富に含まれていることが示されました。これはさらに4つのピークに分けることができ、LC-MSを用いてその主成分はムチン酸ガレートであることが明らかになりました。

また、アスコルビン酸の分解が生じている可能性を考え、アムラの新鮮な果汁を複数調製して一定条件の下でアスコルビン酸含量を測定したところ、アスコルビン酸が検出されないサンプルも複数あり、高いものでも4.0%という結果になりました。

アムラ抽出物「サベリー®」は、アスコルビン酸が検出されなくても高い抗酸化能を示します。これまでの経緯から、アムラの抗酸化能の指標物質は、アスコルビン酸よりβ-グルコガリンの方がより適切であると考えられます。

この研究成果は、学術論文として下記の通り公開されています。
Muhammed Majeed, Beena Bhat, Atul N. Jadhav, Jyotish S. Srivastava and Kalyanam Nagabhushanam.
Ascorbic Acid and Tannins from Emblica officinalis Gaertn. Fruits ‐A Revisit. J. Agric. Food Chem., 2009, 57, 220‐225